空の雫

活字中毒で蹴球中毒な人の読書記録。
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荒野
評価:
桜庭 一樹
文藝春秋
¥ 1,764
(2008-05-28)
Amazonおすすめ度:
『私の男』で直木賞を受賞した桜庭さんの、受賞後第一作の登場です。
北鎌倉の旧家で、恋愛小説家の父、若いお手伝いさんと3人で暮らす12歳の少女・山野内荒野(こうや)。中学の入学式に向かう電車で彼女は一人の少年に助けられるのですが、教室で再会した彼はなぜか氷のような視線を荒野に投げかけてきます……。
「好き」という気持ちの、最初の光が兆すその瞬間。「子供」が「少女」にかわる、本人にもわからない臨界点。「恋」、「青春」、そして「女」というものをまったく新しい姿で描きだす、感動の長篇小説です。(出版社公式より)



ファミ通文庫で2巻が出たのが2006年2月だったから、2年4か月ぶりに完結。
心配されていた文体はあの空気そのままで、かなり脳内で忘却状態だったけれど、すうっと鎌倉へ飛べる感じですんなりと入りこめたのがまず嬉しかった。そして脳内でミギーさんの絵が自動的に変換されていた自分。←いや、そんなもんさw
第1部、第2部は鉄板だった事もありでサクサクと読み、最後の第3部へ。
実に面白かった!! そして。


荒野……大人になったなぁ(しみじみ)



「恋ってなに?」と戸惑い、時にその激情に嫌悪していた彼女も、その存在がそっと寄り添うような身近さを感じるようになり、悠也との逢瀬ににも嬉しいような恥ずかしいような初々しさがにじみ出ているので、読んでてのたうち回りたくなるます(苦笑)
彼女だけでなく、時が流れるにつれて地下組織がなくなってしまったりとか、親友ふたりも変わっている。その移り変わりも丁寧に描いているのがいい。
女子高だった私はうらやましいなぁと密かに思った(笑)


これが恋なら、あのころ、うっかりしっぽを踏んづけた荒野に、いきなり吠えかかったり、脅かしたり悲しませたりする一方だった、未知なる恋という生き物は、いつの間にやら荒野という女に飼いならされて、すぐそばでのんきにまどろんでいる、ような……。(P390、391)


このあたりとか表現が上手いよなぁ……とか思う。
そして話はお父さんの文学賞受賞を機に、また動いていきます。子どもを無事に出産した蓉子さんが女になっていくという伏線を経て、家を出てしまう。どろどろとしたものが目の前にあっても、今の荒野はたじろがずに、出て行った蓉子さんを温かく「おかえり」と言って受け入れる……落ち着くところに収まったラストだったと思います。荒野の成長を最後まで見届けられて、とても良い読後感を味わえました。

| 感想:単行本 | 14:35 | comments(4) | trackbacks(1) |- pookmark↑PAGE TOP
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コメント
>藍色さま

今度はばっちりTBを受信できました。
……どこかで設定を誤ったかしら?と内心思っていたので、よかったです。

| 月季 | 2008/07/11 9:24 PM |
TBありがとうございました。
反映されたみたいです。
こちらこそ、またよろしくお願いします。
| 藍色 | 2008/07/10 1:04 AM |
藍色さま

ご無沙汰しております、こんばんは。
コメントに気づくのが大幅に遅くなってしまって申し訳ありませんでした!!

「荒野」はいつファミ通文庫でいつ完結巻が出るのかな〜とか、打ちきりだったらどうしよう?とずっと待っていた作品だったので、こうして読めた事がすごく嬉しかったからおもわず★5つつけちゃいましたw

TBがうまく受信されてなかったようなので、こちらからTBさせていただきました。
これからもマイペースで更新していきますのでまたよろしくお願いします。
| 月季 | 2008/07/08 9:17 PM |
こんばんは。
トラックバックさせていただきました。
反映されてないのでちょっと不安ですけど、コメントさせてください。

荒野の思春期の思い、そして成長をしっかりと描いていて、とても好きな物語です。
トラックバックやコメントなどいただけたらうれしいです。
お気軽にどうぞ。
| 藍色 | 2008/06/26 2:49 AM |
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